01結論
Crypto.comは説明書を読まなくても使えるタイプのアプリです。大きなボタン、華やかなカードのアニメーション、数タップで終わるクレジットカードでのビットコイン購入。「Crypto.com 評判」と検索する人が多いのも、この手軽さゆえでしょう。ただし便利さには代償があり、カード手数料とスプレッドの合計はExchangeで注文するより明らかに高くつきます。認可面では、シンガポールとドバイで正式に認可を受ける一方、香港ではみなし認可の申請者にとどまり、日本では金融庁に登録されていません。
Crypto.comの基本情報
- 本社
- シンガポール
- アジアでの認可
- MAS主要決済機関(Foris DAX Asia)、ドバイVARAライセンスVL/23/10/003
- 日本
- 金融庁の登録一覧に掲載なし。未登録
- 香港
- みなし認可申請者(Foris DAX HK)、認可ではない
- カード購入
- 約2.99%+スプレッド(公開情報による。公式サイトでは未確認)
- 製品
- アプリ、Exchange(板取引)、Visaカード、Onchain(自己管理型ウォレット)
- 対象外・未登録
- 中国本土。日本・台湾の登録簿に掲載なし
編集部スコアは8.0です。アプリ体験と製品ラインナップの広さは本物の強みで、普段からカード決済が多い人にはVisaカードも魅力的です。減点の理由は、初期設定の購入ルートが高いこと、手数料情報が製品ごとに散らばっていること、そして国ごとに認可状況を確かめる必要があることです。
02日本の読者が知っておくべきこと
2026年9月1日現在の金融庁の暗号資産交換業者登録一覧に、Crypto.comの名前はありません。アプリ自体は日本のApp Storeで配信されていますが、日本居住者にどの範囲までサービスを提供しているかは不明確です。日本では登録を受けていない業者が国内居住者向けに暗号資産交換業を行うことは認められていないため、日本でビットコインやイーサリアムを買うなら、まず金融庁登録の27社から選ぶのが筋です。
「クレジットカードで手軽に買いたい」という理由でCrypto.comに興味を持つ方もいるでしょう。ただ、日本の国内取引所は一般にクレジットカードでの購入を受け付けておらず、銀行振込、即時入金、コンビニ入金(Coincheck)が主な入金手段です。PayPay残高でBinance Japanに入金する方法もあります。カードにこだわる前に、国内で使える入金手段と販売所・取引所の手数料差を比べてみてください。詳しくは日本の暗号資産取引所おすすめとクレジットカードでビットコインを買う方法で解説しています。
03シンガポール、ドバイ、香港で異なる認可状況
Crypto.comはシンガポールに本社があり、アジアではここが最も強い拠点です。下の表は各国の規制当局の登録簿にもとづく状況です。
| 市場 | 状況 | 詳細 |
|---|---|---|
| 日本 | 未登録 | 金融庁の登録一覧に掲載なし。アプリは日本のストアにあるが、居住者向けのサービス範囲は不明確。 |
| シンガポール | 認可あり | Foris DAX Asia Pte LtdがMASの主要決済機関ライセンスを保有。MASの規則で、認可業者は国内発行クレジットカードでの暗号資産購入や販促インセンティブの提供ができない。 |
| UAE(ドバイ) | 認可あり | Foris DAX Middle East FZEがVARAライセンスVL/23/10/003を保有。デリバティブを含む取引所サービスが対象。 |
| 香港 | みなし認可申請者 | Foris DAX HK Limitedが2024年2月9日に申請し、SFCの一覧にみなし認可申請者として掲載。認可ではない。 |
| 韓国 | 現地法人 | Crypto.com Koreaは韓国で届出済みのVASP。グローバル版と韓国版は別法人。 |
| 台湾 | 未登録 | FSCのVASP登録一覧に掲載なし。アプリはダウンロード可能。 |
| 東南アジアのその他 | 無認可 | マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナムの登録簿に掲載なし。 |
| 中国本土 | 非対応 | 2021年の中国人民銀行通知により暗号資産取引サービスは違法。 |
出典:金融庁、SFC、VARA、MAS、FSC台湾の登録簿と公開報道。各規制当局のサイトが最終的な根拠です。
04手数料:ワンタップのアプリ購入とExchange
Crypto.comの手数料は使う製品によって変わります。アプリの「購入」は見積もり型のフローで、日本でいう販売所に近い仕組みです。カードで支払うと、複数の公開情報によれば約2.99%の手数料がかかり、見積もりにはすでにスプレッドが含まれています。今月の確認では公式サイトで最新の数字を確認できなかったため目安として扱い、決済確認画面を信頼してください。
先に現地の銀行振込で法定通貨ウォレットに入金するか、Crypto.com Exchangeの板で取引すれば、コストは大きく下がります。Exchangeの手数料は30日間の取引量とCROの保有量で段階的に決まり、カード購入よりはるかに低い水準です。
アプリ・カード購入
- 数分で反映
- 約2.99%のカード手数料+スプレッド
- シンガポールでは国内発行クレカ不可
- 初回の少額購入向き
現地入金+Exchange
- 入金に数分〜1日
- 取引量で下がる板取引の手数料
- 指値注文を覚える必要あり
- 定期購入や大きめの購入向き
たとえばシンガポールで毎月500シンガポールドルを積み立てる会社員なら、銀行振込で入金してExchangeで買うほうが、1年間でカードのキャッシュバック以上に節約できる可能性があります。各社の比較は取引所の手数料比較をご覧ください。
対象国にお住まいで、カードで少額を買って各社の手数料を比べてみたい方へ。カード購入が最も手早い方法です。Visa・Mastercard・Apple Pay対応 · 日本居住者は対象外です。お住まいの国が対象か事前にご確認ください
カードで購入05Crypto.comでの買い方(対象国の居住者向け)
以下はシンガポールやドバイなど、Crypto.comが正式に営業している国に住んでいる方向けの手順です。必ず実際の居住国で登録してください。
- 公式アプリをダウンロード
App Store、Google Play、crypto.comからのみ入手し、開発元の名前を確認します。SNSで共有されるダウンロードリンクは無視しましょう。
- 登録とKYC
メールと電話番号で登録し、実際の居住国を選んで、パスポートや身分証のアップロードとセルフィー確認を行います。
- セキュリティを設定
2段階認証、アプリのパスコードまたは生体認証、出金先アドレスの許可リストを有効にします。
- 支払い方法を選ぶ
VisaやMastercardは即時ですが最も高コスト。法定通貨ウォレットへの現地銀行振込のほうが安く、使える送金網は地域によって異なります。
- 購入する
「購入」をタップして銘柄と金額を選び、確認画面で手数料と受け取る数量を確かめてから確定します。
- 保管先を決める
少額ならアプリに置いたままでも構いません。大きな金額はCrypto.com Onchainなどの自己管理型ウォレットやハードウェアウォレットへ。
06Crypto.comからの出金方法
「出金」には2つの異なる操作があり、よく混同されます。
銀行への現金出金:暗号資産を法定通貨(シンガポールドルやUAEディルハムなど)に売却し、法定通貨ウォレットから本人名義の銀行口座へ出金します。可否とスピードは地域の法人と銀行網次第で、現地の送金網がなければ銀行へ直接は出金できません。日本円での出金は想定しないでください。
外部ウォレットや取引所への送金:暗号資産ウォレットで銘柄を選び、出金をタップしてアドレスとネットワークを入力します。受け取り側が同じチェーンに対応しているか必ず確認し(TRC-20とERC-20のUSDTは互換性がありません)、まず少額でテストしましょう。トラベルルールにより、他の取引所へ送る際は受取人の情報、自己管理型ウォレットへ送る際は所有者の申告を求められることがあります。
P2Pや国別の銀行事情を含むすべての換金ルートは暗号資産の換金ガイドにまとめています。
07Crypto.comのVisaカードは作る価値がある?

Crypto.comのVisaカードはシンガポールと一部のアジア太平洋市場で提供されています。基本ティアは無料で、上位ティアではCROをロックする代わりにキャッシュバックや特典が増えます。日本で発行できるかは確認できていません。私たちの考えでは、すでにCrypto.comを使っている対象国の居住者なら基本ティアを試す価値はあります。キャッシュバックのために大量のCROをロックすることは、そのトークンの価格リスクを負うことでもあるので慎重に。他の選択肢は暗号資産カードのガイドで比較しています。
08アプリとサイトの使いやすさ
Crypto.comのアプリはこのカテゴリーで最も洗練されたものの一つで、残高、購入、カード、運用商品がホーム画面に分かりやすく並んでいます。欠点は詰め込みすぎなこと。プロモーションバナー、運用商品、カード特典がスペースを奪い合い、初心者は「購入」と「ロックして稼ぐ」を混同しがちです。Exchangeのウェブサイトは標準的なプロ向け取引画面です。
Crypto.comアプリcrypto.com ↗
洗練されたデザインで3〜4ステップの購入。機能とプロモーションが多く、手数料の情報が散らばっている。
Crypto.com Exchangecrypto.com ↗
板取引に対応した本格的なウェブ取引画面と段階制の手数料。
Crypto.com Onchaincrypto.com ↗
自己管理型ウォレット(旧DeFi Wallet)。リカバリーフレーズは自分で持ち、アプリの口座とは別。
セキュリティ面では、Crypto.comも他の大手と同様にマークルツリー方式の準備金証明を公開し、2段階認証と出金先の許可リストに対応しています。準備金証明はある時点の資産の裏付けを示すもので、完全な監査ではありません。詳しくは取引所の安全性ガイドへ。
09メリットとデメリット
メリット
- シンガポールMASとドバイVARAの正式な認可
- 初心者でもすぐ買える洗練されたアプリ
- シンガポールとアジア太平洋の一部でVisaカードを発行
- アプリ、Exchange、自己管理型ウォレットまでそろう
- 準備金証明を公開
デメリット
- 金融庁に未登録で、日本での位置づけが不明確
- カード購入は約2.99%+スプレッドで割高
- 香港ではみなし認可の申請者にとどまる
- 手数料情報が散らばり、プロモーションが多い
- 上位カードはCROのロックが必要で価格リスクを伴う
手軽で魅力的。ただし一番高いルートは避けて
シンガポールやドバイの居住者、暗号資産カードに関心がある人に向いています。日本の読者は、金融庁登録の国内取引所から選ぶのが基本です。
10Crypto.comの代わりになる選択肢
- 日本の登録取引所:bitFlyer、Coincheck、GMOコイン、bitbank、SBI VCトレード、Binance Japanなど。日本の暗号資産取引所おすすめで比較しています。
- シンプルで透明性が高い海外大手:コインベースのレビュー。2023年に日本からは撤退しています。
- セキュリティ実績が最も長い:クラーケンのレビュー。こちらも日本からは撤退済みです。
- 別のカード購入プラットフォーム:CEX.IOのレビュー。Visa・Mastercard・Apple Payに対応しますが、アジアでの認可はなく、日本居住者は利用できません。
全体の比較は暗号資産取引所おすすめランキングをご覧ください。
よくある質問
Crypto.comは日本で使えますか?
Crypto.comは金融庁の暗号資産交換業者登録一覧に載っていません。アプリは日本のApp Storeにありますが、日本居住者にどこまでサービスを提供しているかははっきりしません。日本で暗号資産を売買するなら、金融庁に登録された国内の取引所を使うのが安全です。登録業者かどうかは金融庁の一覧で確認できます。
Crypto.comの評判は?安全ですか?
Crypto.comはシンガポールに本社を置き、シンガポールMASの主要決済機関ライセンスとドバイVARAのライセンス(VL/23/10/003)を持っています。マークルツリー方式の準備金証明も公開しています。一方で香港ではみなし認可の申請者にとどまり、日本や台湾では未登録です。アプリの完成度は高い評価ですが、国によって位置づけが大きく違う点に注意してください。
Crypto.comのクレジットカード購入手数料は?
複数の公開情報では、Crypto.comアプリのカード購入手数料は約2.99%で、見積もりにはさらにスプレッドが含まれます。今回の確認では公式サイトで最新の数字を確認できなかったため、決済確認画面の表示を最終的な基準にしてください。なお日本の国内取引所は、一般にクレジットカードでの暗号資産購入を受け付けていません。
Crypto.comのVisaカードは日本で作れますか?
Crypto.comのVisaカードはシンガポールと一部のアジア太平洋市場で提供されています。無料の基本ティアがあり、上位ティアはCROトークンのロックが必要です。日本で発行できるかは公式に確認できていません。地域ごとのアプリに申込ボタンが表示されるかで確認でき、他の選択肢は暗号資産カードのガイドで比較しています。
参考資料
- 金融庁 — 暗号資産交換業者登録一覧 · 2026年10月確認
- SFC — Lists of virtual asset trading platforms(みなし認可申請者を含む) · 2026年10月確認
- ドバイVARA — 公開登録簿(VL/23/10/003) · 2026年10月確認
- MAS — Financial Institutions Directory · 2026年10月確認
- MAS — DPTサービス事業者の消費者保護措置に関するガイドライン · 2026年10月確認
最初の一枚を買ってみませんか?
登録と本人確認は数分。その後はカードやApple Payでビットコイン・イーサリアム・USDTを購入できます。
国際ライセンス取得プラットフォーム · 2013年から運営 · 対象国の居住者向け(日本居住者は対象外)