01PayPalで暗号資産を買える国はどこか
結論から言うと、2026年10月時点でPayPalの暗号資産機能が使えるのは米国・英国・ルクセンブルク(EUの窓口)だけです。日本を含むアジアの国はひとつも対象になっていません。「PayPal で ビットコイン を 買う」と検索してアプリを開いても何も見つからないのは、不具合ではなく仕様どおりの動きです。
使える国でも中身は同じではありません。米国版ではビットコイン、イーサリアム、PayPal USD(PYUSD)、ライトコイン、ビットコインキャッシュを扱い、外部ウォレットとの送受信もでき、PYUSD残高に年4%の報酬(「変更の可能性あり」)をうたっています。英国版はビットコイン、イーサリアム、PYUSD、ソラナ、チェーンリンクなどを扱う一方、他人やPayPal外のウォレットへは送れないと明記しています。
PayPalはアジアで提供しない理由を公表していません。ただ、アジアの主要市場はどこも暗号資産サービスへの規制が厳しいのは確かです。日本では資金決済法にもとづき、金融庁(関東財務局など)への暗号資産交換業の登録が必要で、2026年9月1日時点の登録業者は27社です。香港ならSFCのライセンス、シンガポールならMASのライセンスが求められます。決済会社が参入するには、国ごとにこのハードルを越えなければなりません。
| 市場 | 取扱銘柄 | 注意点 |
|---|---|---|
| 米国 | BTC、ETH、PYUSD、LTC、BCH | 外部ウォレットと送受信可。PYUSD報酬4%(変動)。価格にスプレッドを含む |
| 英国 | BTC、ETH、PYUSD、SOL、LINKなど | 他人・外部ウォレットへの送付不可。高リスク商品の警告あり |
| ルクセンブルク(EU) | PayPal公式サイト参照 | MiCA規則にもとづくEU版 |
| 日本・アジア全域 | — | 暗号資産タブなし。「PayPalでUSDT」は個人の取引 |
02米国・英国でのPayPal暗号資産の仕組み
米国や英国に住み、現地のPayPalアカウントを持っている人の手順はシンプルです。「Crypto」タブを開き、銘柄と金額を選んで確定するだけ。表示価格にはスプレッドが含まれており、PayPalの米国向けページでも、売買のたびに為替レートに含まれるスプレッドで収益を得ていると明記されています。
このアカウントは居住国にひも付いています。日本に帰国したあとも長く使い続けたり、自分の住所ではない住所で開設したりすれば、利用制限を受ける可能性があります。海外のPayPalアカウントを「借りる」ような抜け道は、おすすめもしませんし、方法も解説しません。
03PayPal対応の取引所はごくわずか
「PayPal で 仮想通貨 を 買える取引所はどこか」という質問への答えは、残念ながら「ほぼない」です。PayPalを受け付ける海外プラットフォームはいくつかありますが、ほとんどが米国アカウント限定です。たとえばCEX.IOもヘルプセンターでPayPalを米国のみと案内しています。なお、CEX.IOは日本居住者を受け付けておらず、日本居住者は利用できません。
取引所がPayPalを嫌う理由は、P2Pの売り手が警戒すべき理由と同じです。PayPalの買い手保護では支払いを後から取り消せますが、ビットコインの送金は取り消せません。プラットフォームにとっては典型的なチャージバックリスクで、PayPalを受け付ける米国の業者でも購入額に上限を設けています。
日本の国内取引所についても、クレジットカードでの暗号資産購入は一般的に受け付けていません。日本円の入金は、銀行振込・即時入金・コンビニ入金などが中心です。登録業者ごとの入金方法と手数料は日本の暗号資産取引所比較でまとめています。
日本国外に住み、対象国の居住者であれば、カードやApple Payで数分のうちに購入できる国際プラットフォームもあります。Visa・Mastercard・Apple Pay・Google Pay · 日本居住者は対象外
今すぐ始める04P2Pの「PayPal払いOK」が危険な理由
TelegramのチャンネルやSNSのグループ、一部のP2Pマーケットでは「PayPalで支払えばUSDTを即送金」といった広告を見かけます。私たちの見解ははっきりしています。買い手としても売り手としても、関わらないでください。
PayPalで支払う側(買い手)
- 相場よりかなり高い価格。売り手がチャージバックのリスク分を上乗せしている
- 代金だけ受け取ってコインを送らない売り手もいる。暗号資産がらみの紛争はPayPalの保護対象外になることも
- 盗まれたアカウントの場合、自分のPayPalまで不正調査に巻き込まれる
PayPalで受け取る側(売り手)
- コインを送ったあとで、買い手が異議申し立てやチャージバックをできる
- 「送金済み」のスクリーンショットは簡単に偽造できる
- 見知らぬ人から何度も入金があると、PayPalが制限され残高が保留される
これは銀行振込を使うP2P取引と同じ問題で、しかもより深刻です。銀行振込は取り消しにくいのに対し、PayPalの支払いはそもそも取り消せるように作られています。日本では登録取引所でのP2P市場はほぼ存在せず、個人間取引はトラブルになっても救済されにくいのが実情です。エスクローの仕組みや口座凍結を避ける方法はP2P取引ガイドで解説しています。
05日本でPayPalの代わりに使える方法

朗報もあります。PayPalでできることの多くは、日本国内の決済手段のほうが安くできます。目的に合わせて選びましょう。
- 一番安い:銀行振込・即時入金
国内取引所への銀行振込は取引所側の手数料が無料で、振込手数料だけ自己負担になるのが一般的です。住信SBIネット銀行・PayPay銀行・楽天銀行などからの即時入金なら、GMOコインは無料、コインチェックは770円からです。詳しくは銀行振込で暗号資産を買う方法へ。
- PayPayを使いたい:Binance Japan
報道によると、金融庁登録のBinance Japan(関東財務局長 第00031号)は2025年11月からPayPayマネーでの入金に対応し、1,000円から入金できます。PayPayへの出金は110円とされています。最新条件はアプリで確認してください。
- ポイントを使いたい:楽天ウォレット・メルコイン
楽天ウォレットでは楽天ポイントや楽天キャッシュで、メルコインではメルカリの売上金やメルペイ残高で暗号資産を購入できるとされています。どちらも販売所形式が中心なので、スプレッドを確認してから少額で試すのがおすすめです。
- 現金しかない:コンビニ入金
コインチェックではコンビニ入金に対応していますが、3万円未満で770円、3万〜30万円で1,018円かかります。1万円の入金なら手数料だけで7.7%です。詳しくは現金・コンビニでビットコインを買う方法で。
どの方法でも、まず金融庁の暗号資産交換業者登録一覧に載っている業者かどうかを確認してください。日本の規制や税金(現在は雑所得として総合課税)の全体像は日本で暗号資産を買うためのガイドに、国別の支払い手段は暗号資産の支払い方法まとめにあります。
よくある質問
PayPalでビットコインを買うことはできますか?
日本のPayPalアカウントでは買えません。2026年10月時点で、PayPalが暗号資産の売買機能を提供しているのは米国・英国・ルクセンブルク(EU向け)の3市場だけです。日本を含むアジアのアカウントには「暗号資産」タブ自体がありません。日本で手軽に買うなら、金融庁に登録された国内取引所へ銀行振込・即時入金で日本円を入れるのが現実的な方法です。
PayPalのように手軽に仮想通貨を買う方法は日本にありますか?
いくつかあります。ネット銀行からの即時入金(GMOコインは無料、コインチェックは770円から)は数分で反映されます。報道によれば、金融庁登録のBinance Japanは2025年11月からPayPayマネーでの入金(1,000円から)に対応しています。コンビニ入金もできますが、コインチェックでは770〜1,018円の手数料がかかります。
楽天ポイントでビットコインを買えますか?
金融庁に登録された楽天ウォレット(関東財務局長 第00015号)では、楽天ポイントや楽天キャッシュで暗号資産を購入できるとされています。ただし手数料体系や対象銘柄は当編集部で公式ページを確認できなかったため、利用前に楽天ウォレットの最新条件を必ず確認してください。販売所形式が中心なので、スプレッドにも注意が必要です。
PayPal払いを受け付けるP2Pの売り手からUSDTを買っても安全ですか?
リスクが非常に高い取引です。PayPalの支払いは後から異議申し立てやチャージバックができるため、まともな売り手はまず受け付けません。受け付ける相手は市場価格より大幅に高い値段を付けているか、盗まれたPayPalアカウントで資金洗浄をしている可能性があります。あなた自身のPayPalアカウントが制限される恐れもあります。
PYUSDとは何ですか?日本から買えますか?
PYUSD(PayPal USD)はPayPalが発行する米ドル建てステーブルコインで、1ドルの価値を保つよう設計されています。PayPalアプリ内で買えるのは米国・英国・ルクセンブルクだけです。日本から入手するには、PYUSDを扱い、かつ日本で合法的に利用できる取引所を探す必要があります。
参考資料
- PayPal(米国)— Crypto 機能ページ · 2026年10月確認
- PayPal(英国)— Crypto 機能ページ · 2026年10月確認
- 金融庁 — 暗号資産交換業者登録一覧 · 2026年9月1日現在
- コインチェック — 手数料一覧(コンビニ入金・クイック入金) · 2026年10月確認
- CEX.IO ヘルプセンター — 入出金方法(PayPalは米国のみ) · 2026年8月更新
最初の一枚を買ってみませんか?
登録と本人確認は数分。その後はカードやApple Payでビットコイン・イーサリアム・USDTを購入できます。
国際ライセンス取得プラットフォーム · 2013年から運営 · 対象国の居住者向け(日本居住者は対象外)