ビットコインの買い方は、ほかの暗号資産とほとんど同じです。法令を守る取引所で口座を開き、入金し、注文する。ただしビットコインには先に知っておきたいクセがいくつかあります。とても細かく分割できること、アドレスの形式が複数あること、そしてライトニング・ネットワークという「高速レーン」があること。これを理解しておけば、コストを抑え、コインを行方不明にせずに済みます。
ルート全般(国内取引所、海外業者、カード、振込、P2P)の比較は暗号資産の買い方にまとめたので、このページではビットコイン特有の話に絞ります。毎月少しずつ買いたい方は少額・積立で買う方法もどうぞ。
01日本でビットコインを買うには:登録取引所の「取引所」で
日本在住なら、ビットコインはどこで買うかの答えはほぼ決まっています。金融庁に登録された暗号資産交換業者です。2026年9月1日時点で27社が登録されており、bitFlyer、Coincheck、GMOコイン、bitbank、SBI VCトレード、Binance Japan、OKJ などがビットコインを扱っています。日本の暗号資産取引の中心はビットコインで、日本暗号資産等取引業協会(JVCEA)によると2026年7月の現物取引高は BTC が約4,379億円と全体の約65%を占めました。
コストを大きく左右するのは、業者選びより販売所か取引所かです。アプリの「購入」ボタンは多くの場合、業者が相手になる販売所で、手数料無料でもスプレッドが上乗せされています(Coincheck の開示では0.1〜5.0%)。一方、取引所(板取引)の手数料は、Coincheck が BTC で0%、GMOコインがメイカー−0.01%・テイカー0.05%、bitbank がメイカー−0.02%・テイカー0.12%など、おおむね0〜0.15%です(2026年10月時点)。
入金は銀行振込やクイック入金が中心で、GMOコインは即時入金も日本円出金も無料です。国内取引所は一般にクレジットカード購入に対応していません。業者ごとの手数料、入出金コスト、アプリの使いやすさは日本の暗号資産取引所おすすめ比較で詳しく比べています。
02アジアでビットコインはどこで買う?
ビットコインはほぼすべての取引所に上場しているので、「どこにあるか」は問題ではありません。大事なのは住んでいる国で合法か、自国通貨で入金しやすいか、価格が透明かです。各市場でビットコインがよく買われている場所と、確認できた最低額の例をまとめました。
| 市場 | BTC がよく買われている場所 | 最低額の例 | 知っておきたいこと |
|---|---|---|---|
| 日本 | bitFlyer、Coincheck、GMOコイン、bitbank、SBI VCトレード | 数百円から買えるアプリも | 販売所のスプレッドは数%に達することも |
| 韓国 | Upbit、Bithumb、Coinone | Upbit の入金は5,000ウォンから | ウォン建て価格が海外より高くなることも(キムチプレミアム) |
| 香港 | SFC 認可の OSL、HashKey。ZA Bank、Futu、Tiger は認可業者経由 | Futu は約80香港ドルから | Mox などの銀行アプリはオンチェーン送金不可 |
| 台湾 | MAX、BitoPro。BitoEX はコンビニで販売 | 業者により異なる | MAX と BitoPro は FSC にマネロン登録済み |
| シンガポール | Coinbase、OKX SG、Coinhako、Independent Reserve | 業者により異なる | ビットコインATMは2022年以降ほぼ消滅 |
| インド | CoinDCX、CoinSwitch、ZebPay、Unocoin | 業者により異なる | 売却時に1% TDS を源泉徴収 |
| インドネシア | Indodax、Tokocrypto、Pintu | Pintu は1万1,000ルピアから | 認可業者経由の売却に0.21%の分離課税 |
| フィリピン | Coins.ph、PDAX、GCash GCrypto、Maya | GCrypto 0.00002 BTC、Maya 1ペソから | ウォレット内購入はスプレッドが広め |
| タイ | Bitkub、Binance TH、Orbix | Bitkub の自動積立は10バーツから | 認可業者経由の売却益は2025〜29年非課税 |
| マレーシア | Luno、HATA、SINEGY、MX Global | SINEGY は約30リンギット | Luno のインスタント購入は約2% |
| UAE | Binance、OKX、BitOasis、CoinMENA | 業者により異なる | CoinMENA:カード4%、取引ごと0.75% |
| カザフスタン | Binance KZ、Bybit KZ、ATAIX | 業者により異なる | いずれも AFSA 認可 |
| パキスタン | 主に Binance P2P で USDT を買い、BTC に交換 | 売り手が設定 | 認可制度はまだ整備中 |
| キルギス | 認可を受けた国内両替業者、Binance P2P | 業者により異なる | 多くはまず USDT を経由 |
最低額は業者のページや二次情報にもとづく例で、頻繁に変わります。2026年10月時点のデータです。
香港の読者には、香港証券取引所に上場するビットコインETFを証券口座で買う選択肢もあります。コインそのものは持てず引き出せませんが、鍵の管理なしで価格に連動した投資ができます。日本では現時点で暗号資産ETFは認められていませんが、2026年7月15日に成立した改正金融商品取引法(2027年度施行見込み)でその道が開かれる見通しです。ベトナム、中国本土、バングラデシュ、ミャンマー、ブータンの居住者には現在合法的な購入ルートがなく、各国ページでは法的状況のみを解説しています。
03ビットコインは最低いくらから買える?「サトシ」を知ろう
ビットコインの発行上限は2,100万枚で、1枚は1億単位の「サトシ(sats)」に分けられます。名前の由来は匿名の開発者サトシ・ナカモトです。0.001 BTC は10万サトシ、0.00001 BTC は1,000サトシ。多くのウォレットや取引所はサトシ単位で残高を表示でき、ゼロが並ぶ表記よりずっと読みやすくなります。
理論上は1サトシから買えますが、実際の下限は業者が決め、数百円〜千円程度が多いようです。本当に気にすべきは固定手数料が占める割合です。500円の購入に100円の固定手数料がかかれば、それだけで20%。少額なら定率の手数料のルートを選ぶか、もう少しまとまってから買いましょう。
見落としがちなのが出金にも最低額と手数料があることです。ビットコインのオンチェーン送金は金額にかかわらず1回ごとに手数料がかかるため、数千円分の BTC をわざわざウォレットに移すのは割に合わないことが多いです。少額のうちは登録業者に置いて積み上げ、まとめて出金しましょう。
04ビットコインの買い方:5つのステップ
- 取引所を選ぶ
上の表や国別ガイドで、住んでいる国で合法に営業している業者を選び、規制当局の名簿で確認します。日本なら金融庁の登録一覧です。
- 口座開設と本人確認
eKYC を済ませ、認証アプリで二段階認証を設定し、フィッシング対策コードも登録します。
- 入金する
銀行振込やクイック入金など国内の送金手段が最も安上がりです。日本円の出金手数料も事前にチェックしましょう。
- BTC を買う
BTC/JPY など自国通貨とのペアを選びます。最安は取引所(板)の指値注文。販売所や「かんたん購入」なら、受け取る BTC の量を必ず確認しましょう。
- 出金するか決める
長期保有や金額が大きい場合は自分のウォレットへの移動を検討し、まず少額でテストを。ネットワークとアドレスは次の章で解説します。

対象国・地域にお住まいの方(海外在住の日本人の方など)は、カードで初めてのビットコインを買うこともできます。Visa・Mastercard・Apple Pay・Google Pay に対応し、数分で完了します。国際プラットフォームで、アジアの規制当局のライセンスはありません。日本・シンガポール・インドの居住者は利用できません。
ビットコインを買う05ビットコインの送金:オンチェーン、ライトニング、アドレス形式
取引所から自分のウォレットへ BTC を移すとき、多くの人は初めて本当の意味でビットコインを「持つ」ことになります。同時に、失敗が最も起きやすい場面でもあります。出金画面ではネットワークの選択を求められ、通常は次の3種類が表示されます。
ビットコイン・メインネット(オンチェーン)
「Bitcoin」「BTC」と表示される標準的な選択肢です。ブロックはおよそ10分ごとに生成され、取引所は複数の承認を待つため、数十分〜1、2時間ほどかかります。手数料は1回ごとにかかり、ネットワークが混むと上がります。大きな金額、ハードウェアウォレット、長期保管にはこれが正解です。
ライトニング・ネットワーク
ビットコインの上に構築されたセカンドレイヤーで、ほぼ即時・ごく低コストで送れるため、少額の送金や支払いに向いています。受け取り側のウォレットがライトニング対応である必要があり、通常のアドレスではなく lnbc で始まるインボイスを使います。対応している取引所もあるので、ヘルプページで確認してください。
他チェーン上のラップドBTC
BTC の出金先に BNB スマートチェーンなどが並ぶ取引所もあります。これらは別のブロックチェーン上でビットコインの価格に連動するトークンで、ビットコイン・ネットワーク上の BTC ではありません。一般的なビットコインウォレットへ送るなら、必ずビットコイン・メインネットを選んでください。
| アドレスの先頭 | 種類 | ポイント |
|---|---|---|
bc1q… | ネイティブ SegWit | 現在最も一般的。手数料が安く、どこでも対応 |
bc1p… | Taproot | 2021年に有効化された新しい形式。最近のウォレットはほぼ対応 |
3… | P2SH(ラップド SegWit、マルチシグ) | 古い形式だが問題なく受け取れる |
1… | レガシー | 最初期の形式。手数料はやや高め |
lnbc… | ライトニング・インボイス | オンチェーンのアドレスではなく、ライトニング専用 |
アドレス形式はネットワークごとに異なります。0x で始まるアドレスはイーサリアム系のもので、ビットコイン・ネットワークの BTC は受け取れません。
06ビットコイン購入でよくある6つの失敗
- 「手数料無料」を信じてスプレッドを見ない。 日本の販売所や多くのアプリの「交換」ボタンは価格にコストを含めています。板の価格と見比べて差を確かめましょう。
- 毎月の積立をクレジットカードで行う。 毎回2〜5%払えばすぐに大きな差になります。定期購入は国内の銀行振込や取引所の積立サービスが向いています。
- ネットワークを間違える、アドレスを貼り間違える。 先頭と末尾の文字を確認し、クリップボードを書き換えるマルウェアにも注意。必ずテスト送金を。
- 「ビットコイン投資グループ」を信じる。 「固定利回り」をうたって別の「取引プラットフォーム」へ BTC を送らせる話は、ほぼ確実に SNS 型投資詐欺です。
- 韓国の取引所の価格で焦って買う。 過熱相場では、ウォン建てのビットコイン価格が海外より大きく上回る「キムチプレミアム」が生じることがあります。
- シードフレーズを写真やクラウドに保存する。 オンラインに安全な置き場所はなく、本物のサポートがシードフレーズを尋ねることは絶対にありません。
07買ったビットコインはどこに保管する?

取引所に置く。 最も手軽で、少額やよく売買する人には十分です。ただしコインは業者が管理するため、破綻時の影響を受けます。二段階認証と出金先ホワイトリストのある登録業者を選びましょう。
スマホ・PC のウォレット(ホットウォレット)。 鍵を自分で管理でき、中程度の金額向き。12または24語のシードフレーズは紙に書いて保管します。
ハードウェアウォレット(コールドストレージ)。 鍵をオフラインに保つため、大きな金額の長期保管に最適です。Ledger Nano S Plus と Trezor Safe 3 はどちらも定価59ドルで、ビットコイン専用モデルもあります。購入は必ず公式の販売元から。
「自分の鍵でなければ、自分のコインではない」という言葉には、日本にこそ苦い歴史があります。東京の Mt. Gox は2014年に約85万 BTC を失いました。2024年には DMM Bitcoin が4,502.9 BTC(約482億円)をハッキングで流出させ、その後廃業しましたが、DMM グループが利用者に全額補償しています。選び方は暗号資産ウォレット、ハードウェアウォレット、セキュリティの各ガイドをご覧ください。
海外在住の方向けに、ビットコイン購入に向く国際取引所3社も挙げておきます。日本在住の方は対象外のものを含むため、国内の登録取引所を選んでください。どの国でも、自分の国の居住者を受け付けているかを確認し、現地の登録業者があれば自国通貨の入金はそちらを使いましょう。
- 編集部おすすめ · カード購入(対象国居住者向け)
CEX.IO2013年創業 · カードでBTC購入
2013年創業の老舗取引所で、Visa、Mastercard、Apple Pay、Google Pay ですぐにビットコインを買えるため、対象国の居住者が初めてカードで買う際の選択肢になります。米国では FinCEN 登録の送金業者、英国ではマネロン対策目的に限り FCA に登録。アジアの規制当局のライセンスはなく、アジアの顧客は CEX OVRS LLC(ネビス)が担当します。日本居住者は利用できません。
- カード手数料 0.49〜4.99% + サービス料
- 現物 0.15% / 0.25%
- PCI DSS レベル1
- 日本・シンガポール・インド居住者は対象外
-
Krakenセキュリティ実績が長い
ハッキングによる顧客資産の流出がなく、監査付きのプルーフ・オブ・リザーブを長く続けていることから、長期保有派に支持されています。インスタント購入は1%の手数料に支払い手数料とスプレッドが加わります。2023年に日本から撤退し、2025年にはフィリピン SEC の無登録業者リストに名前が挙がりました。
- インスタント購入 1%
- 監査付きプルーフ・オブ・リザーブ
- アジア通貨の入金手段は少ない
-
BinanceBTC の板が最も厚い
ビットコイン現物市場の厚みと手数料の低さはトップクラス。日本では金融庁登録の Binance Japan、タイでは Gulf Binance、カザフスタンでは Binance KZ として合法的に運営されていますが、フィリピンではブロックされ、シンガポールとマレーシアでは利用できません。日本居住者が使えるのは Binance Japan です。
- 現物 0.10% / 0.10%
- BNB 割引で 0.075%
- 国ごとに運営法人が異なる
ビットコインで何ができるか気になる方はビットコインで買えるもの、売るときは日本円に戻す方法をどうぞ。ビットコインそのものの基礎は Bitcoin.org の「はじめに」がわかりやすい入門です。
よくある質問
ビットコインは1枚丸ごと買わないといけませんか?
いいえ。1ビットコインは1億サトシに分割でき、最小単位は0.00000001 BTCです。実際の最低購入額は業者ごとに決まっていて、日本では数百円程度から買えるアプリもあります。海外ではフィリピンの GCash GCrypto が0.00002 BTC、インドネシアの Pintu が1万1,000ルピアからです。少額では固定手数料の割合が大きくなる点に注意してください。
日本でビットコインを買うにはどこが安全ですか?
金融庁に登録された暗号資産交換業者(2026年9月時点で27社)を選び、金融庁の登録一覧で名前を確認するのが基本です。bitFlyer、Coincheck、GMOコイン、bitbank などが代表的です。無登録の海外業者には金融庁が警告書を出しており、トラブル時に日本の保護は受けられません。二段階認証と出金先ホワイトリストも必ず設定しましょう。
販売所と取引所、ビットコインを買うならどっち?
コストを重視するなら取引所(板取引)です。販売所は業者の提示価格で売買するため操作は簡単ですが、手数料無料の代わりにスプレッドがかかり、Coincheck は0.1〜5.0%と開示しています。取引所の手数料はおおむね0〜0.15%で、メイカー注文ならマイナス手数料の業者もあります。最初の1回だけ販売所で試し、慣れたら取引所に移るのも一案です。
自分のウォレットに送るとき、どのネットワークを選べばいい?
「Bitcoin」(BTC メインネット)を選びます。アドレスは通常 bc1、3、1 のいずれかで始まります。取引所によってはライトニングや他チェーン上のラップドBTCも表示されますが、受け取り側のウォレットがそのネットワークに対応している場合だけ使ってください。初回は少額でテスト送金し、着金を確認してから残りを送りましょう。
クレジットカードでビットコインを買うのはアリ?
日本の国内取引所は一般にクレジットカードでの購入に対応していません。海外のカード購入サービスは手早い反面、2〜5%の手数料に加えて為替手数料がかかることが多く、最も高いルートのひとつです。日本在住なら、銀行振込やクイック入金で登録取引所に日本円を入れて買うほうがはるかに安く済みます。
参考資料
- Bitcoin.org — はじめに · 2026年10月確認
- 金融庁 — 暗号資産交換業者登録一覧(PDF) · 2026年9月1日現在
- JVCEA — 暗号資産取引月次データ(2026年7月) · 2026年9月更新
- SFC Hong Kong — lists of licensed virtual asset trading platforms · 2026年10月確認
- Pintu — fees and minimum purchase · 2026年10月確認
- Kraken — fee schedule · 2026年10月確認
最初の一枚を買ってみませんか?
登録と本人確認は数分。その後はカードやApple Payでビットコイン・イーサリアム・USDTを購入できます。
国際ライセンス取得プラットフォーム · 2013年から運営 · 対象国の居住者向け(日本居住者は対象外)